不妊治療とは
不妊治療とは、その名の通り子供が授からない状態を治療するものです。そもそも、不妊症とはどういった病気なのでしょうか。一般的に子供が授からない状態のことを言いますが、必ずしも不健康であるから罹る疾患ではありません。
健康な男女が子供を望んで性行為を行っても、不妊症の人は何年経っても赤ちゃんができません。では、なぜ赤ちゃんが授からないのかというと、それには様々な原因が考えられます。
1つは排卵障害、2つはキャッチアップ障害、3つは卵管因子など計10個に分類されます。排卵障害とはホルモンの異常により卵子を排卵しない状態のことで、脳内に原因がある場合と卵巣に原因がある場合の2種類あります。
脳内に原因がある場合、視床下部性・下垂体性に分けられ、多くの場合視床下部性による機能的失調が原因とされています。なかには器質的失調もありますが、これが原因で排卵障害に罹ることは稀なようです。
一方、下垂体性は下垂体腫瘍や大出血後の下垂体異常などで、薬の副作用でお産もしていないのにお乳が出る状態のことです。この場合も、排卵障害が起こると言われています。
キャッチアップ障害、卵管因子
2つ目のキャッチアップ障害とは、卵子を卵管に取り込む卵管采が機能停止していることで、腎気の虚衰と気鬱が原因とされています。なかでも気鬱は腎虚やストレスによって引き起こされるもので、どれだけ排卵誘発やタイミング指導を受けても妊娠できません。
3つ目の卵管因子とは、卵管が何らかの原因で詰まり、卵子が通れない状態のことをいいます。
異常を感じたら一度、産婦人科へ
最近ではクラミジアなどの性感染症や子宮内膜症が原因で障害を起こす女性が増えているとのことで、妊娠の可能性は望めても、感染症の場合対側も障害を起こしている場合があるといわれています。
他にも様々なことが原因で不妊を引き起こしますが、必ずしも女性側だけの問題ではなく、男性側の問題で起こる疾患でもあります。またなかには原因不明の場合もありますから、異常を感じたら一度産婦人科に行くことをおすすめします。
>>> 不妊治療 その2